アシモフの「ファウンデーション」<銀河帝国興亡史>を久々に読み返してますが、やはり読みごたえがあります。
銀河帝国崩壊後三万年続くと予測される暗黒時代をわずか一千年にまで短縮するため、
心理歴史学者ハリ・セルダンは、科学知識を後世に残すための百科事典編纂機関「ファウンデーション」を辺境惑星ターミナスに設置する。
だが、実はファウンデーションこそが心理歴史学の計算によって導かれた歴史のレールに乗って、一千年後に「第二銀河帝国」そのものになる予定なのだ。
というのが基本のあらすじ。
全7編・11冊の長編だが、章ごとに時代がどんどん飛んでいき、それぞれの時代での重要人物が危機に直面しながらも、
持てる知恵と算出された歴史の流れでそれを乗り越えてゆく様が読んでて気持ち良い。
ファウンデーションが、基本的に非暴力による、策略と知恵と信仰心の利用で周辺の脅威に打ち勝ち、勢力を伸ばしていくのが重要なポイントでしょう。
もちろんアシモフ作品にそんなものはないんですが、安直な戦争に走らない展開が良い。
ターミナス初代市長サルヴァー・ハーディンの言葉はよく覚えておきたいものです。
「暴力は無能力者の最後の避難所だ」
現代の人類も、誰かが心理歴史学を極めて綿密な計算をして、
人が人として正しくあるべき平和な歴史のコースを辿れるように導いてくれると…と思うが、難しいだろうなぁ。
実際にそんな学問が成立したとして、計算が行われてもそれは秘密裏に実行されないと意味ないし。
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